可愛いイラストとグロテスクなまでに残酷なストーリーにギャップがあり、巷で噂になっている「メイドインアビス」ついに既刊5巻まで読みました!

どうやらアニメ化もするみたいで!
【あらすじ】
人類最後の秘境と呼ばれる、未だ底知れぬ巨大な縦穴「アビス」。その大穴の縁に作られた街には、アビスの探検を担う「探窟家」達が暮らしていた。彼らは命がけの危険と引き換えに、日々の糧や超常の「遺物」、そして未知へのロマンを求め、今日も奈落に挑み続けている。
ヒロインのリコは孤児院で暮らす探窟家見習い。アビスへの憧れが人一倍強い彼女は、母のような偉大な探窟家になることを夢見ていた。ある日の探窟で、リコは謎の存在に生命の危機を救われる。その何者かが放った熱線の跡を辿ると、そこには少年そっくりのロボットが倒れており…。
(引用:ウィキペディアより)
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散々ネットでグロいグロいと言われてはいますが
まぁ実際それなりにグロいです。
が、強烈にグロいと覚悟してから読むと「ぉ、おう…リアルに残酷な描写してんなあ…」レベルでした。
前情報なく可愛いイラスト表紙のジャケ買い的に読むとその破壊力は計り知れないグロさでしょう。
どういうグロさなの?っていうと
「設定が残酷」「描写がリアル」みたいな感じでしょうか。
アビス(大穴)の深度が深くなるほど「呪い」という心身への負荷が酷くなる、というものなので可愛い絵なのに嘔吐から始まり全身から血が吹き出したり、自傷行為や人体の造形すら崩れる描写がリアルに描かれている。
またキャラの痛がり方や状況判断と心情描写がまたリアリティを感じる自然な描写なのがより痛々しさを増すというか。

また悪役たりえるキャラの言動が狂人のそれである。子供の命を消耗品のように内臓単位で扱ったり、マウスのように実験台にしたり、食べ物のように解体する。

設定は面白いし、キャラクターのデフォルメも十分に魅力的であるが、物語は残酷な方向へしか進まない。
主人公が望みに近づけば近づくほど残酷さは増すばかりなのである。
これから読もうと思う人は、そのことを覚悟して読み始めてほしい。
イラストがかわいい、だけで読み始めるにはトラウマにしかなりえないのではなかろうか。
ぜひ心が強い時に読み進めてほしい。
希望は一旦捨てて読み始めてほしい。
今のところ割りと救いはなく、待ち受けるのは「残酷」な物語である。
まだ巻数は少ないが、十分に読者に呪いをかけられる中身になっているように思う。

over.
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