暁のヨナ22巻 青い空に若いハクとスウォンが目印の表紙。
※ネタバレ感想ご注意ください※
ナダイ事件〜奴隷解放やらの一件も一段落し、水の部族領に帰ってきたリリ。
家臣や助けられた人たち、そしてスウォン直々のお見舞いや、憧れの地の部族長グンテのお見舞いにトキメキ絶好調、…からの夜分に念願のヨナのお見舞いに
「グンテ様がお見舞いに来てくれたのっ」
いい女になったと褒められたリリ、恋バナに花を咲かせ、ヨナも格好良い女と褒められたことを照れながら話す。
「えっ、誰に?」
「…………ハク」
ハクが好きだと自覚し始めたばかりのヨナの初めてのガールズトークにニヤニヤさせられるのが本巻の見所第一!
そんなこんなでまた旅の途中、ヨナの恋心の自覚など知りもしない一行男性陣の行動中、ユンがヨナの簪を落としてしまう。
簪がスウォンへの心の拠り所だと憎くも捨てきれない想いのハクは、危険を犯しても簪を拾い上げようとする。
その姿にユンは、簪はスウォンからヨナへの贈り物であり、ヨナはスウォンに想いを寄せていたことに勘付く。それは同時に、想い人に最愛の父を弑逆されたという裏切りにも気付くに至る。
いつかのハクの悲しいまでの殺意の理由を知ることとなるが、みなヨナとハクを思うが故にそれぞれの想いを内に秘めるようにして旅がまたはじまる。
旅行きの最中、他国・真国の追っ手に囲まれたと思いきや「高華国と真国の未来のため、真国の姫に会ってほしい」と敵意ではない言葉を聞き、真国へ赴くこととなった一行。
真国と高華国の戦争を回避すべくスウォン王と取り次いでもらうつもりだった真国のタオ姫だったが、ヨナ達がスウォン王の配下でないことを説明すると謝罪と、改めて客人としてヨナ達を歓迎した。
そんな食事の席、ヨナの突然の体調不良。理由が理由だけに誰にも言えないヨナを察して、タオ姫がヨナを寝室へと送り届ける。
これまで男ばかりの中での旅路で女特有の悩みなど誰にも話したことがなかったヨナは初めての気遣いに安心と温かさを感じ、そしてタオ姫との良好な関係がこれからの物語の展開を予感させる。
本巻ラストで、タオ姫が奇襲を受け危機一髪のところを体を張って助けるゼノ。
四龍の能力など知らぬタオ姫達はゼノの犠牲の上に助けられたことに心を痛めるーーーーーところで巻末を締めた。
恋バナ、過去への想い、政治、人との繋がりを交え次巻へ続く。
今回は、ヨナがハクへの想いを自覚し明言したあたりが大きいかなーっと。
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