ドライビング・ドーン

アニメや漫画の感想をざっくばらんに綴る殴り書き帳(ネタバレ含む)

タグ:最終巻

週刊少年ジャンプ28号掲載にて、ついに・・
約束のネバーランド、堂々完結ーーーー! 

■前回までのあらすじ
"約束"がついに履行され、食用時全員が人間の世界へ。
どの農園の子達も、大人も、残らず"元"食用時は人間の世界に降り立った。
しかし、そこにエマの姿はなく、
彼女は約束の代償"ごほうび"として「家族」を失ったのだった。
エマは戦争跡地で家族を失ったおじいさんに倒れているところを拾われ、
過去の出来事も自分の名前も何故ここにいるのかも、すべての記憶を失い
戸惑いの日々の中少しずつおじいさんとの生活に慣れて、珍しく"町"へ買い物に行くことになったー


ここからは、最新話・最終話あらすじ・画像・完全なネタバレになるのでご注意を!
01

GFのみんなは当然、エマを忘れて楽しく過ごせるはずもなく、エマを探すことに躍起になっていた。
地球上からたった一人を探す無謀なことを続けて、2年が経った頃ーーー

02

ギルダがそっと呟く・・
「鬼の世界にも禁止区域があったのように、人間の世界にも
 入っちゃいけない場所や認知されない場所があるのでは…」

ノーマンがハッとして、「もう"ない"国…」と地図に目を向ける。
戦争や災害で消滅した国や地域、今はもう人が住んでいない荒れ果てた場所…
藁をもすがる気持ちでみんなは、探すことにした。

そうして奮闘する中、ついに"その"町にレイ達は足を踏み入れ、人混みの中エマの面影を探す。
随分と時間が経ったが一向にエマの所在がつかめない。
もう帰路につかないと交通機関がなくなることを危惧して一行は切り上げようとする・・

その時、レイは、ママやショーゴの声を感じた気がして
後ろ髪を引かれたようにもう一度自分一人でもエマを探そうと駆け回る。

そして、ついに見つけた。

おじいさんに、ずっとつけていたペンダントが胸元にないことを指摘され
すぐそこの店先に落としているのを見つけ、タッと取りに走るエマ。
03
04

やっとの思いで巡り会えた、家族のみんなとエマ。


しかし、そこではじめて家族のみんなは、知ってしまう。
エマが"自分達との絆"(家族)を代償に、食用時を自由にしたことで
エマだけが全ての記憶と過去を奪われていたことをーーー

05

よく見ると、首元の"食用児"の数字も消えている
名前もどうやら違うらしい・・こんなにそっくりなのに。

レイが青ざめながら、推測する

「いや、こいつはエマだよ」
「こいつやっぱり、"家族"を奪われたんだ」

「”家族"を奪われる」ということは、家族との繋がり・その全てを失うということ。
エマは・・"家族"と物理的に距離を引き離されて、
記憶や家族につながる全ての事象を"なかった"ことにされたようだ。
 

ーーーそうなることを、過去のエマは承知で"ごほうび"を承諾したようだった。
06 

それでも、自分一人が"ケジメ"をつければ
「この先、ずっと先の未来まで、みんなが笑顔で暮らせる」
それなら、それは、最高の未来だーーー(そこに自分はいなくても。)



・・しかし、それを問うドンやギルダ達の声も今となっては
エマからすれば、自分に鬼気迫る顔で気持ちを押し付けてくる大勢の赤の他人。
恐怖すら覚える、知らない人達にいきなり囲まれて、急に泣きながら問い詰めてくる。
 
怖くなったエマは思わず、ギルダを突き飛ばしてしまう。 

その様子を見て、みんな信じたくなくても確信してしまう
「本当に、本当に…僕たちのことわからないんだ」


悔しさで泣き崩れるみんなのなか、涙を流しながらそっとノーマンが口を開いた
07

それから、ゆっくりと"約束"が履行された後の自分たちのことを話し始めるーー

みんな元気で・・普通に、学校に通えていること
シスロ達やノーマンの体調も、人間世界の技術で副作用も抑えられていること
最底辺量産農園から来た子達も今は呼吸器なしで歩けるようにまでなったこと
いろんな葛藤や情勢もめまぐるしいけれど、みんな上手くやっていること・・

「人間の世界に来れて、僕達はいま幸せだよ」

「君が願った通り、君の選択の結果は、最高だった」

08

「でも、それでも・・・僕は君といたかった・・君も一緒に笑っていてほしかった」

わからない、全然。
何も思い出せないこの人やこの子達のこと。

一気に押し寄せる言葉や感情に飲まれて、エマは戸惑いながらも
泣きながら感謝を述べるノーマンたちを目の当たりにして
思わず、涙がこぼれたーーー

知らない人達、思い出せないことばかり、だけどあったかくて苦しくて・・
どうしてかなーー?
09


 手に入れたい未来があった。
「変えられない運命」があった。
争って、掴んで、失って、結果エマ一人を置き去りにしてしまったけれど

いま「会いたかった」と思える感情がすべて。

 10
11


過去も記憶もなくしても、もう一度「一緒に生きて行く」。


...End....






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約束のネバーランド、堂々の完結です・・
エマの記憶が唐突に戻らなくてよかったです・・(悔しいけれど)
これまで約ネバのことを考えると、
ラストでご都合主義満載な展開だとちょっと萎えるので・・w

でも、おじいさんのことが気がかり。
家族を失って・・エマと出会えて家族ができたみたいだったのに
打ち解けてやっと暖かさを取り戻した気がしていたのに
また家族と引き離されるような思いをしてしまう・・おじいさんちょっとかわいそう・・

優しいおじいさんっぽいから、それでも
「行っておいで」とか「家族が迎えに来てよかったね」とか
送り出してくれるんだろうけど・・それを思うと胸が痛い・・


とはいえ、
出水ぽすか先生、白井カイウ先生、お疲れ様でした!!!


約束のネバーランド、連載当初からずっと追っかけて来て
最終回をちゃんとリアルタイムで拝めたこと、本当に嬉しかったです!!!!
 

ハッピーシュガーライフの最終巻よみました。
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色々あったけど、本当に最後、ラストだけ。
どんな終わりだっけ?てならないように。




親友を殺して、家にあった死体も含めて
叔母に放火犯になってもらい
家を焼いて証拠隠滅をし海外逃亡することにした松坂さとう。
親友の焼死体を自分に見立てて、逃走の時間稼ぎにして
海外へ、しおちゃんと2人逃げようと。
自分の犯罪も気持ち悪い人間関係もくだらない世界も汚い大人たちも全部ぜんぶ捨て置いて、
しおちゃんと2人ーーーー。

最後まで邪魔をしてくる変態男あさひを叔母が気持ち悪い愛で犯して、
しおちゃんの兄はそんな役立たずのあさひを罵り捨て切り、単身捨て身でさとうの部屋へ突入。
その部屋はガソリンが撒かれ、一室には自分によくしてくれた さとうの友人の死体。

その時、誓いの指輪を忘れて戻ってきたさとうとしおがマンションエレベーターで鉢合わせしてしまい、しおを奪い合い激しい暴力で互いをねじ伏せあう。

そんな中、放火の炎がマンション上階を覆い逃げ場を失いながらの攻防戦ーーー

兄は、母がしおを捨てたのは止むを得ず
DV父は母の手で毒殺され、もう一度
母・兄・しおの3人家族やり直せると説得。

でも、
何があっても、何を汚し奪って騙して犯して殺そうとも、いつでも裏切らず愛の誓いを守ってくれたのは、人生でさとちゃんだけ。

そのただ一つの思いで兄に笑顔で別れを告げ、
炎から逃げ、さとうとしおは屋上へ。
もう海外へも燃え盛るマンションの外へも逃げられないことを悟って、2人で愛を反芻する

そして、しおがいう。
一緒に死のう さとちゃん
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ふたりの幸せの結論は、ずっと一緒にいること。
ふたり一緒ならそれが一番幸せ。
「死が2人を分かつまで…」「分かつかな?」
死ぬこと如きがわたしたちを引き裂けるほど、わたしたちは揺らいでなんていない。

屋上から小さな影がふたつ、空へと落ちていく

落ちるその一瞬の間に、愛はより確信へ。
このぬくもりは確かな誓いと絆…
そして、さとうはもう一つ先の愛に気付いてしまう
「しおちゃん、ごめんね…ありがとう」
自分の身を捩り、しおを強く抱きしめる。
もう地面はすぐそこ。
叩きつけられて、…おわる。



ピッピッピッ

目を覚ますとしおは、病院にはひとり。
私だけが生き残ってしまった。
だけど、この命は誓い合ったさとうと共にある。
もう、揺らがない。
ずっと一緒って約束した。
なぜ最後に私を庇ってさとちゃんだけが死んでしまったのか、"わからない"けど、最初から最後まで私達の愛だけが本物だから
これから先もずっと、さとちゃんと一緒。


面会に来た兄が「これからは俺が命に代えても守る」とかいうけれど

「私そういうの、もうやめたから」

だって、ずっとずっと私はさとちゃんだけ。
だって、守る約束をしてくれるのはさとちゃんだけ。
私とずっと一緒に"生きて"くれるのはさとちゃんだけ。
だから、私もさとちゃんと一緒に生きるよ。


それから長い月日が流れて、
彼女はまたあのマンション、あの部屋、あの"お城"に、戻ってきたーーー。








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なんて壮大で素晴らしく、美しく狂った愛の物語がーーー!!!
さとちゃんとしおの愛の心境が美しく歪んで成長していく描写が素晴らしい…
2人の愛のためなら、
騙しても犯しても奪っても殺しても、いい。
一緒にいることが最重要な愛だけど、その先に「あなたは生きていてほしい」という愛に気付いて咄嗟にしおを生かしてしまうさとちゃんが絶妙!!

物語的には2人で「一緒に死ぬ」という共依存を選ぶと思っていたのに
最後の最後に自立した愛し方(当たり前の愛・相手の幸せを望むこと)を獲得したことが
歪んだ愛の闇をより色濃くした感があって芸術的だった…

生還したあと、
しおちゃんが「上手に歪んだ」まま、
より強固に甘い闇を深めていく決意が素晴らしい。
心中自殺直前の「死が2人を分かつまで」「分かつかな?」のフラグを上手に回収し、
「死すらも2人を分かてない」ことを証明してみせた執拗な愛と、そのお膳立てがすごい。

そして、さとちゃんとの愛をなんら疑うことなく抱きしめて生きていき
成長したしおちゃんが自らの意思で再び、あのマンションの一室に帰着する狂おしさ。

この作品は、このあの絵と雰囲気だからこそ成り立つ
狂った愛が、清々しく気持ち悪くて、本当に芸術的だ。


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